今日は、安定定量のお話をします。
お客様から、次のような相談を承りました。
面に粉を撒いているのですが、現在人手で行っていて安定もしません・・・。
なんとかならないでしょうか?
粉の供給量毎分200mgの粉を連続的に供給したいです。
単純作業なんですが、経験を積んだ信頼できる人にやってもらわないと評価ができません。
供給した粉が今はドサッと落ちてしまうので面にムラがでてしまうので、なんとか拡散させて散布したいです。
あとは、できる限り同じ条件で評価をしたいので何回供給を行っても安定させたいんです。
他のメーカーだと供給量の脈動がでてしまってうまくいかなくて、どうにかなりませんか?
要点をまとめると、以下のようになると思います。
1.毎分200mgの供給ができるか?
2.粉の供給で脈動はなでいか?
3.安定した供給ができるか?
4.人手がかかる作業を自動化できるか?
さあ、こまったぞ!
毎分200mg と言うのは、毎分0.2g
毎秒3.33mg 毎秒0.003g
ふ~む。 少ないですね(笑)
供給量自体は、もっと少ない量まで対応しているので、問題はないです。
そして、ここには書かれていないのですが、大切なのは、
粉の性状
素直な粉ならば、調整は簡単なのですが、
今回の粉は、少し凝集性があります。
この粉の凝集性がたいへんで、
粉に力をかけると、くっついてしまい、塊になってしまい、
ぼたぼたとなってしまいます。
困った困った。
もともと粉に粉圧をかけにくい機構になっているのですが、
さらに粉圧をかけないようにしなければいけません。
どうすればいい?考えろ~考えろ~
と、熟考した結果、
二段階供給法になりました。
もともとの定量供給機にさらに
粉圧をかけない供給方法をプラスしました。
二段階にした結果、
粉圧をかけず、供給できるので、
毎分200mgも対応・脈動なし・完全自動化
ができました。
導入したお客様から、
ISOの関係で自動供給は避けては通れない課題であり、
他の会社では、できなかったものを作ってもらったので、
本当に助かりました。
という感想をいただきました。
お客様に、いつでも連続供給できると言う安心を届ける事ができたので、
よかったと思います。