2017年10月11~12日、大阪で粉体工業展が行われました。
流れの良い粉から悪い粉まで、高精度な計量ができるコンパクト供給機を展示しました。
デモ実施した計量機は、ゼロバランサーY管型、Y管型30°、ゼロバランサー+振動フィーダー。
その他展示品は、ゼロバランサーI管型、ゼロバランサー標準型、ゼロバランサー上面開口型。
合わせて6機の展示です。
またTV画面では、今回展示できなかった全自動化計量機「パウロ」や「パウダーサーバー」の紹介、
それぞれの計量機の計量の様子、特徴、精度の良さ、短時間計量、手計量から自動化にするメリットなどの
動画を放映しました。
気になった動画はあったでしょうか?
同じような計量の悩みや計量作業はありましたでしょうか?
今回の展示会で、多くのお客様に注目され、ご質問頂いた計量機が3機ありました。以下の計量機です。
・ゼロバランサーY管型
・ゼロバランサーY管型Y管型30°前倒し
・ゼロバランサー+振動フィーダー
この計量機について、展示会でご説明できなかったことや特徴を、それぞれもう少し詳しくご紹介していきます。
ゼロバランサーY管型供給機
↓大きく見たい方はこちら↓
ゼロバランサーY管型は、少量多品種向けに設計された供給機です。
モーター部分と粉末投入口がY字型に分かれているため
供給機が小さく、分解・洗浄も簡単で、とても扱いやすいです。
粉末の流れが良いもの(流動性の良い粉末)にはとても最適な供給機です。
作業スペースをあまり取りたくない、と言ったお客様にも多く好まれている供給機です。
投入量が多いのにY管の投入口が小さいから困る・・・
増設ホッパーがあるので、投入量が多くても対応できます。
最大5Lの増設ホッパーを付けることができます。
ゼロバランサーの供給は、粉体の特性であるブリッジ性を利用しています。
そして粉体の性状(かさ比重・粒子径・安息角・凝集性・流動性)を利用して、粉体に余分な力を与えずに供給することができます。
このように脈動のない供給方式(特許取得済)なので、±0.5mgのような微量な量も制御することができるため、
計量精度を高精度化をすることができます。
また、1台の供給機で大量供給・少量供給・微量供給・超微量供給を切り替え、粉末供給を行います。
しかもこの供給量の切替は自動。もちろん計量の途中で何か付属品を付けるとか、スイッチを入れるとか、そういったことは一切ありません。
設定値に近づくと、供給機が自動で微量供給、超微量供給になり、誤差を限界まで少なくします。
供給量の比較(特許取得済)
それなら、操作方法が難しいのでは・・・と思うかもしれませんが、難しいことは一切ありません。
操作方法もとても簡単。
最初に計量値を設定します。あとはスタートボタンを押すだけ。
設定された計量値の計量が、何回でも短時間に計量することができます。
それだけで、計量開始から終了まで、供給量の調整まで、全て自動で行ってくれるのです。
※オートチューニングモード時
しかしデメリットもあります。
Y管型のデメリットは、粉末の流れが悪いもの(流動性が悪い粉末)は不向きだということです。
投入口が斜めになっているため、粉の流れが悪いと供給機の排出口まで粉が降りてこず、1回の計量に時間がかかってしまったり、
精度が出なかったりしてしまいます。
Y管型供給機を開発した2014年当時、この供給機を使ってみたい。とおっしゃっていただくお客様が多い中、
粉末性状とY管供給機が合わないため断念することになったお客様もみえました。
もっと様々な粉末に対応してほしい。
そんなお客様の声からY管型の改良・開発を行いました。
そして2015年新製品が完成。
今まで計量できなかった粉末にも対応できるようになりました。
それが「ゼロバランサーY管型供給機30°前倒し」仕様です。
次回、ご紹介いたします。