舞いやすい粉末は、粉末計量作業中に容器に投入する気流によって、舞い上がってしまいます。
そんな舞いやすい粉末を、なるべくまわないように計量する工夫をご紹介いたします。
昇降ユニット
計量容器の口と供給機の粉末排出口をなるべく近づけて、粉末が容器に投入されるときに発生する粉塵を抑える目的の部品です。
昇降ユニットを天びんの下に入れるだけなので、簡単に設置できます。
- 昇降するストロークは80㎜です。
- 15秒で移動します。
※天びんは1㎎目量を使用しています。
計量時の蓋使用
舞いやすい粉の計量では、供給機の粉末排出口から粉が出されると、計量容器の口から大量の粉塵が発生します。(右動画参照)
上記のような発塵を抑制するために、計量容器の口に蓋をしながら計量をします。
蓋によって容器の外へ粉が出て行ってしまうことを防ぎます。
計量完了直前の微量供給段階では蓋を外します。
集塵とオプション仕様ノズル
舞いやすい粉の計量時に、計量容器の口からの粉末の舞い上がりを防ぐために集塵を行いながら、粉の投入をすることができます。
また、オプション仕様で排出用ノズルを装着することにより、舞い上がりの程度をより抑えることができます。粉末排出口を先端の細いノズル形状に変更することにより、排出される粉をできるだけ計量容器の内側へ送り出すことで発塵しにくくなります。
右の動画では上記の集塵による発塵の抑制と、ノズルによる発塵の抑制の2つの対策を施した計量の様子です。