粉末性状って何?(粉体性状)
粉末性状は、粉末用機械を選定する際にとても重要なデータとなります。
供給・搬送・貯槽・混合・焼成・充填・分級・・・とさまざまなところで使用します。
粉末の性状を知ることで、どのような粉末用装置を使用すれば良いか、分かります。
今回は、粉末の性状を確認する一連の流れをまとめました。
粉末の凝集性・流動性・付着性・充填率を説明しています。
今回使用した粉末は「重曹」です。
・・・テスト手順として・・・
凝集性をみます
粉末を振って、粒の塊ができるかできないかをチェックします。
粒状の粉末ができる度合いを調べることで、凝集性の度合いがわかります。
凝集性を調べることで、解砕機構が必要かどうかが判断できます。
流動性をみます
容器を傾け、回します。粉末の動きが良いか悪いかをチェックします。
サラサラと流れるように粉末が動けば、流動性は良いと言うことになります。
逆に粉末がなかなか動かず、固まりでドサッと落ちるような動きであれば、
流動性は悪いと言うことになります。
流動性を調べる事で、自重で落下するのか、力を加えないと落下しないのか判断できます。
充填率をみます
容器に入れた粉末を同じ大きさの容器に移し替え、その全量が移し替えれるかをチェックします。
全量を移し替えられれば、充填率は100%ということになります。
流れの良い粉ほど、充填率は高くなります。
充填率を調べることで、ホッパーの貯槽量と有効用量がわかります。
付着性をみます
粉末が容器内壁やシュートに付着するかどうかをチェックします。
付着性があると、粉末が容器内壁やシュートににくっつくことが多くなります。
付着性を調べることで、シュート等の使用の可否判断ができます。
このような一連の流れを動画でまとめました。
粉末の性状を知ることは大切です。
粉末供給をする前にその粉の性状を知ることで、供給作業がスムーズに行えるようになるのです。
粉末の性状にあわせて、最適な装置を選定することが必要です。