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5分以内で粉末を20kg排出できますか!?
そんなお客様のご要望があり、テストをしてみました。
条件1:5分以内で粉末20kg排出すること
条件2:貯槽ホッパーから排出先までだいたい600mm離れていること
条件に当てはまりそうな供給機は「振動フィーダー」と「ミリフィーダー(コイルフィーダー)」。
まずはそれぞれがどれだけの排出量があるでしょうか。
排出量確認テストをしてみました。
振動フィーダーのテスト
続いて
ミリフィーダーのテスト
振動フィーダー(周波数)もミリフィーダー(回転数)も、数値が高いと排出量は多くなります。
振動フィーダーは1分間で6.91kg。20kgはおよそ3分弱でできそうです。
一方ミリフィーダーは1分間で3.56kg。20kgを排出するには5分以上かかってしまいます。
ただ、今回使用したミリフィーダーはテスト機のため、排出口径が47mmと小さく
一度に排出できる量が少ないです。回転数は100rpmでのテストでしたが、
120rpmまでまだ上げることもできます。
回転数を上げ、口径の大きいものを使用すれば、5分以内で20kgの排出は可能です。
よって、条件1はどちらも満たしそうです。
では条件2についてはどうでしょう。
振動フィーダー
振動フィーダーの場合、振動部から粉の排出先までは250mmほど。
条件2を満たせません。ではその距離を長くすればいいのでは??
粉末の搬送(振動部からの距離)が長ければ長いほど、振幅は強くなってしまいます。
短い棒はしなりませんが、長い棒はよくしなります。
短い橋の揺れは少ないですが、長い橋であると、揺れが大きくなります。
振動フィーダーも搬送距離が長いと、振幅の影響が出てしまします。
余分に投入径を用意しないといけなくなります。音がうるさくなります。
条件2を満たすのは難しそうです・・・・。
ミリフィーダー
実機のミリフィーダーの場合、供給口から排出先までは540mmほど。
条件2を満たします。
スクリューフィーダーなので、トラフの中でコイルが回転して粉末を搬送します。
トラフが長くなっても、中のコイルの回転により粉末が搬送されるので
振動フィーダーのような問題は起こりません。
実機の口径は60mm。テスト機は口径47mmでした。
この実機であれば、5分で20kgは期待が持てそうです!
では実機でのテストを見てみましょう。
実機は口径が60mm、120rpmでの供給です。
2分半で20kgの粉末を排出することができました!
テスト機と比べ、排出の勢いが違いますね。
振動フィーダーもミリフィーダーも、どちらも条件1(5分以内で20kg粉末排出)は満たしましたが、
条件2(排出先を600mm離すこと)を満たすことができたのはミリフィーダーでした。
よって、
今回の条件に合致したものは「ミリフィーダー」
テストをするのは、よりお客様の条件にあったものをご提案するためです。
テストによってお客様の今一番欲しい情報を知ることができます。
今回このテストにより、お客様の現状問題が解決されました。
今、粉末でお困りなことはありますか?
お客様の実際の粉末でテストをしてみるのはどうでしょう?
粉末に関するちょっとした悩みや疑問が解決されます。
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まずはお試し下さい。