粉体にプラズマ処理をするとどうなると思いますか?
プラズマ処理は、出来上がった製品にプラズマ処理をして、
表面を改質する方法としてよく用いられています。
そのプラズマ処理を粉体自体にすると・・・
粉末自体が改質されるのです。
粉末の表面の濡れ性が格段に上がるようになるのです。
表面親水化による濡れ性向上は、粉末が液体に溶ける時によくある浮島現象や
ダマによる不溶解を防止します。
今回使用した粉末はセラミック粉。
雰囲気ガスはアルゴンを使用。
アルゴンはプラズマを立ちやすくしてくれます。
バッチ連続勝利方式でのプラズマ処理です。
プラズマ未処理・プラズマ30秒処理・60秒処理・120秒処理・300秒処理という5段階に分けて水への溶け方の違いを比較してみました。
水に粉末を落とした時の溶け具合は、これと言って目立った違いはありません。
ただ未処理の粉末は、水面上にダマが浮いていました。
撹拌した時の違いもありません。
ポイントは経過観察です。撹拌開始からおよそ半日の経過観察です。
目立った違いは出るでしょうか・・・?
経過時間とともに沈降具合に変化が見られました。
未処理のものに関しては、早い段階でセラミック粉が沈んでいきます。
プラズマ処理時間が長い方が、粉末の沈降速度がゆっくりとなっています。
もっと目立った違いを検証するには、撹拌スタートや撹拌の長さ、回転するスピードなど、
全て同じに揃えなくてはいけませんね。
今回はそこまできっちりやっていません・・・。すみません。
でもプラズマ処理によって、粉末の体質が変わったことは分かります。
親水性が増し、水に溶けやすくなりました。
最近は製品向上の為、粉末をより微粉化するケースが多く見られるそうです。
そうすると、粉末が細かすぎて水に溶けにくくなったり、ダマになったりします。
粉末が溶けにくくて困っていませんか?
一度プラズマ処理を試してみるのも良いかと思います。
人間の体質改善はなかなか難しいですが(花粉症など・・・)、
粉末の体質改善は思いのほか、うまくいくかもしれません。
弊社では、プラズマ処理は粉末をテストすることから始めます。
まずはお試しです。
弊社の堀式粉体濡れ評価法を用いれば、一般的なものより
時間もわずか、特別な装置も必要ありません。
結果が良ければ、プラズマ処理を有効活用してもらうことが可能です。
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次はカーボン粉末での検証です。
どのような結果が出るでしょうか。。。