砂をムラなく乾燥
ロータリーキルンは、安定した温度制御による熱処理を行う
バッチ式回転焼成炉です。
回転式で粉体を循環させながら乾燥・焼成するため、乾燥・焼成ムラがありません。
運転手順
内部構造と特長
装置選定理由
試験的に「砂を乾燥させてから処理をすると効果が上がる」という結果がでました。
製品の能力向上のために、生産機に加熱処理を導入しようとしましたがうまくいきませんでした。
<これまで試した加熱方法>
・定置での加熱であると、粉末を薄く伸ばす必要性があり、大面積が必要となってしまう
・容器ごと温風加熱してみたところ、外側だけ温まり、内側は温まらない
・バーナーで直接加熱の場合は温度調整が難しく、全体を均一に焼成させることはできない
温度を上げすぎると不具合が生じるということも分かった
いろいろな方法を試みましたが、いずれも思うような結果を出すことはできませんでした。
粉末をムラなく一定の温度で焼成する方法を探しています。
設置スペースが限られているので、できるだけ小型で、1回で20Lほど処理のできる装置を要望します。
アルファからの提案
ロータリーキルンの導入をおすすめしました。
ロータリーキルンでしたら、粉体を循環させることで乾燥・焼成ムラのない安定した連続熱処理ができます。
温度仕様は、常温~500℃まで可能です。
効率よく粉に熱を伝えられ、温度管理も炉内雰囲気温度、炉外温度、製品温度(オプション)の3種類をモニターできます。
回転方向を変えるだけで、処理と排出ができます。処理時間の維持もできます。
省スペースに対応できる試験室用の小型焼成炉から、生産用の500kg/hまで対応いたします。
今回はお客様仕様に処理量20Lの特注品で対応させていただきました。
使用効果
- 今まで試みた方法は、表面しか焼けない状態でしたが、ロータリーキルンは、回転しながら粉体を乾燥・焼成するので、焼きムラがありませんでした。
- 回転方向を変えるだけで、処理と排出ができるのも良かったです。処理時間を維持しつつ、省スペースにできました。
- 製品温度を測定しながら温度を調節して乾燥・焼成できるので、手間がかからず品質のよい製品ができました。
- 効率よく粉に熱を伝えられ、温度管理がしやすかったです。
- 安定した乾燥・焼成ができたのは、ロータリーキルンだけでした。
装置概要
バッチ処理での乾燥・焼成を目的に開発されたロータリーキルンです。
粉体を循環させることで乾燥・焼成むらのない安定した連続熱処理ができます。
また、品温を測りながら温度を制御するので、粉が溶けない温度かつ、不純物を焼ける温度で焼成することが可能です。
高密度電気ヒーターとバッチ構造により、省スペース化を実現します。
装置仕様
焼成の流れ
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