自動容器設置&搬送型計量装置
~少量計量の量産向け~
小型にして、高性能な計量と容器搬送の一体型パウロ
シンプルな搬送構造
搬送機構にコロコンを使用しているため、
コンベアや機械ロボットのような電気設計を伴いません。
電気系統のエラーや電気部品の不具合等の
トラブルが防げます。
高価な電気部品費用やシステム製作費用もかかりません。
搬送装置による機械トラブルの心配が少なく、
製作コストも抑えられます。
コンパクト設計
搬送機構がシンプルであることからも
装置全体の大きさも片手を伸ばした範囲に収まる程度で
作業場所を大きく占領しません。
装置の対面に別の作業箇所を設置し、
間に作業者が立って
後ろを振り返りながらの操作も可能です。
作業者が2つの作業を待機時間なく同時に進められます。
装置導入・維持費を最小限に抑える!
製品製作工程の所要時間が短縮できる!
製品概要
◆装置全体が行う作業◆
空容器設置(移送)
↓
単一パターンの自動計量作業
↓
計量済み容器仕分け
↓
充填容器搬送
+
◆人が行う作業◆
計量データの入力
+
空容器の投入
+
充填容器の回収
製品特長
計量容器を自動で設置
空容器投入口に容器を投入し、
一定数の容器を貯蓄させておくと
「カップフィーダー」によって自動的に容器が一つずつ
装置内に投入されます。
その後、アーム型の移送ロボットによって適切な計量位置まで
空容器が自動で移動します。
作業者による天びん上への空容器設置の手間を省きます。
計量結果の合否が一目瞭然
計量が完了すると、自動的に計量結果の合否によって
充填容器が仕分けされます。
計量結果合格の容器と計量結果が不合格の容器で
回収位置が異なる仕組みになっているため、
充填容器がどこに留まっているかを見れば
その容器内の粉末は計量OKであったのか、
計量NGであったのかがすぐに分かります。
計量済み容器を蓄積可能
コロコンを使用することにより
充填容器を一定数蓄積しておくことができます。
計量完了ごとに何度も
充填容器を回収する時間を省けるので、
その間に作業者は別の作業に携わることも可能です。
製品構成
◆計量装置◆
高精度で分散供給が可能な供給機
「ゼロバランサー底面型」
or
「ゼロバランサーY管型」
+
装置の小型化を可能にする埋め込み型高精度天びん
+
最新版PLC内臓の制御盤
+
◆容器設置・運搬機構◆
空容器設置用搬送ロボット
「カップフィーダー」
+
空容器のアーム型移送ロボット
+
充填容器の払い出し用搬送ロボット
+
充填容器搬送・堆積用部品
「コロコン(ローラーコンベア)」
各役割別構成説明
▼装置を真上から見た図
Ⓐ空容器設置・移送箇所
作業者がカップフィーダーへ空容器を投入する箇所と、装置が天びん上まで空容器を移動させる(移送する)箇所です。
Ⓑ計量作業箇所
粉末の性状と計量条件に合わせた供給機で、連続して計量作業を行います。
細かい精度を必要とする計量には主に、アルファの主力製品である「ゼロバランサー」を用います。
Ⓒ充填容器搬送・回収箇所
計量が完了した容器(充填容器)を仕分けします。
計量結果の合否によって、払い出し搬送ロボットが適切なコロコンへ容器を流します。
コロコンの先端で作業者が充填容器を回収します。
Ⓓ制御作業箇所
主にタッチパネルと制御盤で装置全体に指令を出して動かします。
タッチパネルで動きの設定や作業の記録などをし、パソコンやその他のデバイスにデータを転送できます。
専用ソフトを使用することで、装置とパソコンを常時接続し、最新データの結果によって作業内容を即座に変更することも可能です。
製品動作説明
❶
カップフィーダーによる空容器の搬送
稼働開始の指示で、カップフィーダー内に貯蔵された空容器が、装置内に落とされます。
❷
ロボットによる空容器の移送
カップフィーダから投入された空容器を、アーム型の移送ロボットが天びん上まで移動させます。
移送ロボットがアームをスライドさせることで、空容器が計量位置まで移動します。
このとき、計量済み容器が天びん上に存在していた場合、計量済み容器がコロコン上に押し出されます。
❸
計量装置による計量作業
予め設定された重量と精度の値で計量作業をします。
レシピ機能によって、一度設定した値は番号で紐づけ登録されるため、番号の呼び出しのみで容易に設定できます。
❹
ロボットによる充填容器の搬送
アーム型の移送ロボットによって、コロコン上に押し出された計量済み容器を、払い出し用搬送ロボットが適切なコロコンのレーンへと振り分けます。
コロコンには計量結果が合格の容器用のレーンが2本、計量結果が不合格の容器用が1本あります。
払い出し搬送用ロボットによって、計量済み容器はいずれかのレーンへ運ばれます。
❺
コロコンによる充填容器の搬送と堆積
計量結果によって振り分けられた計量済み容器は、コロコンの傾斜によって回収位置まで運ばれます。
回収がされない状態が続いても、容器はコロコン上に堆積されるため、ある程度蓄積してからの回収が可能です。
❻
計量装置による計量作業
予め設定された重量と精度の値で計量作業をします。
レシピ機能によって、一度設定した値は番号で紐づけ登録されるため、番号の呼び出しのみで容易に設定できます。
設備・機能紹介
容器設置・搬送機構内
カップフィーダー
アーム型移送ロボット
搬送ロボットの1つがカップフィーダーです。
この装置では、カップフィーダーが貯槽された空容器を、制御部からの指示で装置へ落とし入れます。
装置が、必要に応じて空容器を投入していくため、作業者は計量作業が終わるごとに新しい容器を準備する必要がありません。
一度カップフィーダーに容器を貯蔵してしまえば、その貯蔵分がなくなるまでは自動で空容器を装置内へ供給し続けます。
この装置内でのアーム型移送ロボットは2つの役割をしています。
1つは、天びん上へ空容器を移動させる役割です。2本のアームの間にカップフィーダーから落とされた空容器を置き、天びん上へ水平にスライドさせて移動します。
もう1つは、天びん上にある計量済み容器をコロコン上へ送り出す役割です。
2本のアームの1回のスライド動作のみで、これら2つの役割を同時にこなします。
払い出し搬送ロボット
コロコン(ローラーコンベア)
アーム型移送ロボットによって、コロコン上に送り出された容器を、計量結果によって適切なコロコンレーンへ振り分けるのが払い出し搬送ロボットです。
2本のアームが対になっており、ワイパーのような動きをします。
アルファではコンパクトな部品で単純な動作をさせることでも、装置に複雑な作業をさせることが可能です。
この装置内では3本のコロコンが使用されています。
計量結果が合格の充填容器を堆積する用が2本と、不合格の充填容器用に1本設置されています。
計量重量の比較的少ない作業では、使用する容器自体も小型になるためコロコンの使用が容易です。
充填容器自体の重さと適度なコロコンの傾斜によって、電動等を使用することなく搬送作業ができます。
仕様一覧
◆計量装置◆
供給機種類 | アルファフィーダーY管型ゼロバランサー用2.0S |
供給機用オプション部品 | 排出ノズル |
排出ノズルブラケット | |
投入シュート | |
特注投入シュート用振動機 | |
ノズル用振動機 | |
シャッタユニットあり | 前後スライド用/ステッピングモータ駆動 |
天びん | メトラー・トレド社製、目量1mg/最大秤量620g |
◆パウロ装置◆
パウロ種類 | 連続計量型 |
カップ供給機ロボット(カップフィーダー) | モーター、上センサ、下センサ使用 |
カップ(アーム型)移送ロボット | 直交ロボット(X軸+Y軸) |
払い出し搬送ロボット | モーター使用 |
コロコン(ローラーコンベア) | 近接センサ、レーザーセンサ、振動機使用 |
制御盤 | 自立型 |