装置の作業内容説明
① 容器受け渡し作業 (隣接機械からの計量容器の受け取りと返却)
パウロ作業手順
①容器取得・受け渡し場所から空容器を取得
②レーザーセンサ―による空容器サイズの検査実施
③空容器を計量位置まで搬送
④天びん上に空容器を設置
⑤計量作業開始
⑥計量済み容器を天びん上から取得
⑦計量済み容器を容器取得・受け渡し場所まで搬送
⑧容器取得・受け渡し場所に計量済み容器を返却
②センサーチェック作業 (センサーによる計量容器の高さ・サイズの確認)
装置内に設置されているレーザーセンサーを使用して、計量容器の高さと大きさを検査します。装置に登録されている高さ・サイズと、センサーで実際に測ったそれらが同じであるかどうかをチェックすることにより、誤った容器への計量を防ぎます。
③全自動粉体計量作業 (指定容器への粉体の計量・測定検査)
予め装置に計量重量・精度・計量容器の高さやサイズなどの情報を登録しておけば、あとは自動運転作業を開始するボタンを押すだけで、微量(0.1g)な計量も計量時間最速(約6秒)で行うことができます。
この高精度微量計量を可能にしているのが、特許取得済みの弊社オリジナル供給機「ゼロバランサー」です。今回のパウロではゼロバランサー底面型というタイプを使用しております。この供給機は粉が詰まりにくい分散供給方式なので、小径の容器にも直接充填できます。なお、粉末の流動性が悪い場合には、振動機を取り付けることによって、その改善を試みます。
振動機についてはこちらをご覧下さい。
④容器搬送・移動作業 (計量機・待機位置・容器受け渡し場所までの搬送と移動)
装置のアーム先端にあるグリップで計量容器をつかむと、空容器の受け取り場所から計量機までの搬送、天びん上への容器の設置、計量完了後の容器の返却場所までの搬送をします。返却位置へ到着した後は、グリップを開放して計量済み容器をその場に設置し、返却完了とします。
このように計量容器の搬送・移動作業も自動化できますので、計量前の空状態容器でも、計量済みの充填状態容器でも人が触ることなく行うことが可能となり、衛生面でも便宜性の向上が図れます。
特長的な設備と機能
安全面対策設備・機能
4か所の開閉扉と風防
装置内の作業箇所を4か所の開閉扉と風防で囲み、
内部に直接触れないような構造になっています。
電磁ロック機能
措置内を囲う4か所の開閉扉それぞれにロック機能をつけています。電磁ロックスイッチが開閉確認とロック操作を担っています。
作業者はタッチパネル上の操作で、どこの扉が開いているのか、閉まっているのかということの確認や、一度に全扉のロックを解除/施錠することもできます。
粉末投入口の蓋と開閉感知センサー
装置上部に粉末投入口があります。そこから不適切な粉末や、ほこり・ちりなど、計量に問題をおこす恐れのあるものの侵入を防ぐために、蓋が設備されています。
そして、その蓋が正しく閉じられているかを感知するセンサーも付属されています。
このセンサーで作業開始時に安全に蓋の開閉を把握・管理することができます。
非常停止ボタン
操作盤上に赤くて大きい非常停止ボタンが設置されています。
このボタンを押すことにより、非常の場合にすぐに機械を緊急停止することができます。
※使用するボタンの種類・形状・カラー、銘板に関してもご希望賜ります。
操作補助ボタン
操作盤側面に操作補助ボタンが設置されています。
このボタンを押しながらでしかできない機能をつけることで両手で操作しなければならない状態をつくり、
誤って装置に手が触れるという危険を回避することができます。
操作性・便宜性向上用設備・機能
2台のタッチパネル
操作盤上に「計量詳細設定専用」のタッチパネルと「ロボット装置全体指示専用」のタッチパネルの2台が設置されています。
装置にできる機能や作業が増えると、設定項目も増えて入力箇所が増えます。その入力箇所を呼び出すために、画面を何度も何度も押して切り替えたり、場所を探すために何画面も行き来するのは大変です。
そこで、計量重量や設置値、供給機の高さ調整や天びんの設定など、計量に関する設定項目を入力するためのタッチパネルと、パウロの搬送移動指示や容器授受動作の設定などの項目を入力するためのタッチパネルと、用途ごとにわけて2台設置しました。
これにより、タッチパネル操作にかかる時間の短縮と操作自体が容易になります。
内蔵型除電器
装置内部に予め除電器を付属させています。
これにより、計量時に付着性・帯電性の強い粉末が容器や供給機に付着し、計量不良品を出すことを防ぐことができます。
※除電器にもいくつか種類がございますので、お客様のニーズに合ったものを設置させていただくことができます。