あんそくかく
安息角
安息角とは
安息角とは、一定の高さから粉体を落下させて、自発的に崩れることなく安定を保つ時に、 形成する粉体の山の斜面と水平面とのなす角度を表します。 |
安息角の計り方
- 計測台の中心へ粉末を落とす(計測台の周り全体に粉末が溢れるまで)
- 分度器で角度を計る
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![]() 安息角50度 |
安息角計り方動画
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安息角の比較
安息角が小さい粉末 | 安息角が中程度の粉末 | 安息角が大きい粉末 |
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安息角 20度 シリカ |
安息角 40度 けい砂 |
安息角 60度 関東ローム(赤土) |
安息角の違いによる粉末性状の比較
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安息角の使用場面
安息角は、投入シュートや排出シュート等の、粉末の自重を利用する装置を選定する際に使用します。
投入シュート
- 粉末がスムーズに流れるように投入シュートの角度を選定する際に使用します。
排出シュート
- 粉末をスムーズに排出できるように、角度を調整する際に使用します。
振動フィーダー
- 粉末をスムーズに搬送する際の角度調整に使用します。
粉末をシュートで投入する時
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安息角を考慮しないと?
投入シュート
- 安息角が高い場合
投入シュートの中で粉末がとどまってしまう現象が発生しまう。
- 安息角低い場合
供給機排出口から粉が勝手に流れだしてしまう。(フラッシング性とも関連)
排出シュート
- 安息角が高い場合
排出シュートの中で粉末がとどまってしまう。
- 安息角が低い場合
供給機排出口から粉が止まらなくなる。
振動フィーダー
- 安息角が高い場合
必要以上に強い振動を与えないと搬送しなかったり、振動音がうるさい装置になってしまう。