粉の粒径や形状

粉の粒径や形状（こなのりゅうけいやけいじょう）

粉末は本質的には固体で、微細な粒子の集合体です。

その粒子の大きさを長さで示したものが、粒径です。

粒子単体では現れることのない特性が、粒子が集合体になることによってみられることがあります。

また、粒子1つ1つの大きさ、形、角ばりなどの形状から粉の特性が定まります。

粉の特性は使用材料・粒径分布・凝集性・吸水性・粒子密度・粒形・流動性・粉の角ばりなどによって変化します。

そのため、粉の供給や計量をする際には粒径や形状を把握し、使用する粉の特性に合った機械の選定や調整を行う必要があります。

(社)日本粉体工業技術協会は、使用材料と粒径分布により、標準粉体(JIS試験用粉体・APPIE標準粉体・検定用粒子)を定義しています。

※粉末の特性に合った供給方法でない場合、排出や横搬送がうまくいかないなどのトラブルが発生

粒子の小さい粉の例：小麦粉、花粉、胃腸薬などの散剤、ベビーパウダー等

粒子の大きい粉の例：肥料、ペレット、ごま等

※粉体によって、上記と異なる特性の出るものもあり

粒子の形状が球形である粉の例：ハンダボール等

粒子の形状が円柱形である粉の例：ペレット等

粒子の角ばりが小さい粉の例：ハンダボール等

粒子の角ばりが粗い粉の例：塩等

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