粉の粒径や形状(こなのりゅうけいやけいじょう)
粉の粒径や形状とは
粉と言ってもさまざまな粉の性状があります。
本質的に固体ですが, 微細な粒子の集合体特有の特性を有しています。
これにより、粉の性質が大きく変わるため、粉の供給や計量に使用する機械の選定又は調整は慎重にしなければなりません。
使用材料・粒径分布・凝集性・吸水性・粒子密度・粒形・流動性・粉の角ばりによって変わります。
また、使用材料と粒径分布により、(社)日本粉体工業技術協会が、 標準粉体(JIS試験用粉体・APPIE標準粉体・検定用粒子)を定義しています。
粉の粒径や形状の比較
粉の大きさ
細かい
日常の粉では、小麦粉・花粉・胃腸薬などの散剤・ベビーパウダー等
粉の大きさの 説明
流れやすい | 流れやすさ | 流れにくい |
少ない | 安息角 | 大きい |
少ない | かさ | 多い |
引っ付きやすい | 静電気 | 引っ付きににくい |
大きい | 凝集性 | 少ない |
大きい | 吸湿性 | 少ない |
粉体により、特有の性質がでる場合もあります。
大きい
日常の粉では、肥料・ペレット・ゴマ等
粉の形
球形
日常の粉では、ハンダボール等
粉の大きさの 説明
流れやすい | 流れやすさ | 流れにくい |
少ない | かさ | 多い |
出にくい | 脈動 | 出やすい |
円柱形
日常の粉では、ペレット等
粉の角ばり
丸い
日常の粉では、ハンダボール等
粉の角ばりの 説明
発生しにくい | イレギュラー | 発生しやすい (篩いが必要) |
出にくい | 脈動 | 出やすい |
大きい | 凝集性 | 少ない |
荒い
日常の粉では、塩等
粉の粒径や形状の使用場面
粉の性状を知ることで、使用できる供給機が分かります。
粉の粒径や形状を考慮しないと?
粉と供給機が合わず、正確な計量・供給が出来ない。
粉の排出時や横搬送時に問題が発生する。