算出の仕方
圧縮度(%) = (きつめかさ比重 - 緩めかさ比重) ÷ きつめかさ比重 × 100
◆緩めかさ比重が 0.5、
きつめかさ比重が 0.8 の粉体の場合
(0.8 – 0.5) ÷ 0.8 × 100 = 37.5%
「37.5%」という結果から、非常に流動性が悪く、
排出トラブルのリスクが高い粉体であると判定できます。
(右表参照)
圧縮度によって発生する問題
圧縮度が高い粉体(流動性が低い粉体)を標準的なホッパーやフィーダーで扱うと、以下のような致命的なトラブルに直結します。
排出量の不均衡
体積が変化しやすいため、フィーダーから切り出される重量が一定にならず、計量精度が著しく低下します。
フラッシングの誘発
圧縮度が高い微粉体は、一度崩れると蓄えていた空気を一気に放出し、液体のようになって流れ出すため、「フラッシング現象」を引き起こす危険性があります。
ブリッジ現象・ラットホール現象の発生
ブリッジ現象
ホッパー内で粉体同士が強く結合し、
出口付近でアーチ状に固まる現象
ラットホール現象
粉体の中央部だけが抜けて周囲が残留し、
排出不良を起こす現象
圧縮度によるリスク管理・対策
機械的な対策
- ブリッジブレーカーの設置(物理的な切り崩しによる流動化)
ホッパー壁面に振動を与えるバイブレーターや、内部を強制的に撹拌するアジテーターなどの機器を導入し、粉体同士の結合を物理的に切り崩し、流動状態を維持します。 - ホッパー角度の最適化(自重による滑落の促進)
粉体の安息角や圧縮度のデータに基づき、ホッパー壁面の傾斜をより鋭角に設計することで、粉体が内部に滞留せず自重でスムーズに滑り落ちる構造にします。
制御的な対策
- 間欠運転プログラムの構築(過度な締め固まりの防止)
PLC制御により、常時振動を与えるのではなく、粉体の状態に合わせた最適な間隔でバイブレーターを間欠駆動させるプログラムを設定し、粉体が押し固められるのを防ぎます。 - 排出速度の多段制御(体積変化に伴う計量誤差の抑制)
圧縮度が高く排出量が不安定になりやすい粉体に対し、目標重量の手前で動作を自動で切り替える制御システムを構築し、精度の高い計量を実現します。




