自動開閉風防とは?
「自動開閉風防」は、電子天びんや計量装置に取り付けられた透明なカバー(風防)を、装置の動作に合わせて自動で開閉する機構です。
計量中に発生する風・気流・人の動きによる空気の揺れは、精密な計量結果に大きな影響を与えることがあります。従来は手動で風防を開閉する必要があり、作業者の手間やタイミングのばらつきが課題でした。
アルファの扱う「自動開閉風防」は、装置の制御と連動し、計量直前に自動で風防が閉まり、計量終了後に自動で開きます。
特長
✅ 開閉動作が自動制御されており、装置の計量シーケンスと連動可能
→ 風防の開閉は装置の動作と連動しており、計量開始・終了に合わせて自動で動きます。
✅ 非接触センサー操作や制御信号で開閉できる設計
→ タッチレスセンサーやPLC信号で開閉できるため、ボタン操作や手動の手間がありません。
✅ 透明パネルによる可視性と、密閉性のバランスを確保
→ 風防は透明なので内部の様子が見え、作業確認がしやすい一方で、密閉性も保たれています。
✅ 計量中は外気流や振動の影響を遮断する構造
→ 計量時に外からの風や振動が入らないよう、風防がしっかりと密閉して守ります。
✅ 装置への一体設計により、動作のロス・振動が最小限
→ 装置と一体化した設計で、無駄な動きがなく、風防の振動も計量に影響しません。
✅ 開閉タイミングは装置の制御と連動、動作ロスなし
→ 風防の開閉タイミングは装置の動きにピッタリ合わせて制御され、スムーズに動作します。
メリット紹介
1.微量計量の高精度化
→ 気流の影響をシャットアウトし、±0.01mgレベルの精度を安定的に維持できます。
→ 粉体の浮遊や容器の揺れも抑制し、再現性の高い計量が可能です。
(参照:ゼロバランサーコンパクト)
2.作業効率の飛躍的向上
→ 容器設置から計量終了まで、完全自動化により、作業の手戻りが不要です。
→ ハンズフリーで計量が進むため、連続作業や多点計量にも対応しやすくなります。
3.衛生・安全性の強化
→ 操作が非接触で済むため、異物混入・粉塵汚染・クロスコンタミのリスクを低減します。
→ 手を風防内に入れる必要がなく、オペレーターの安全確保にもつながります。
比較表:自動 vs 手動風防
項目 | 手動風防 | 自動開閉風防 |
---|---|---|
作業効率 | 一度に1ステップずつ | 自動制御で多品種・大量対応可 |
計量精度 | 開閉時に振動リスクあり | 自動昇降で気流・風の影響を最小化 |
衛生面 | 接触による汚染懸念あり | タッチレス操作で汚染リスク低減 |
導入コスト | 安価 | 高精度・自動化に伴い若干高価 |
粉体計量の精度と作業性を両立
アルファ株式会社では、今後 全自動計量装置に「自動開閉風防」を採用し、さらなる高精度化・作業効率化を実現していきます。
稼働の様子
動画が見られない場合はこちらからご覧ください
自動風防開閉機能~正常動作~
こちらの動画では『自動風防開閉機能』を紹介しています。
従来の機能では手動で開始ボタンを押す必要がありましたが、この機能を付けることにより自動化が可能です。 計量開始を自動で検知し最適なタイミングで風防を開閉します。
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自動風防開閉機能~緊急停止~
こちらの動画では『自動容器感知・自動風防機能』の『緊急停止』の様子を紹介してます。
自動風防機能は計量開始を検知すると自動で風防を開閉しますが、風防が閉まる際に指を挟んだ場合、装置が感知し、アラームを鳴らして緊急停止します。
緊急停止後は解除を行わない限り計量動作に移行せず、作業者の安全と計量の正確さを守ります。
関連事例
こちらの装置にも自動開閉風防が設置されています。
ご参考までに。