天びん比較ガイド
計量装置を導入するにあたり、防振効果は考えるべき？
01．概要
02．防振効果を考慮すべき状況
03．防振対策の方法
04．推奨製品・技術
05．結論
01 概要
計量装置における防振効果の重要性
計量装置を導入する際には、防振効果を十分に考慮することが重要です。
計量装置は微細な質量変動を正確に測定するため、外部からの振動が計測結果に直接的な影響を与える可能性があります。
特に高精度な計量装置における防振対策は、測定の正確性と信頼性を確保するために極めて重要です。
02 防振効果を考慮すべき状況
高精度な計量が必要な場合
医薬品、化学薬品、精密機器の製造現場など、厳密な計量が求められる場面では、防振対策が特に重要です。
わずかな振動でも計量結果に大きな影響を与えるため、安定した環境が必要となります。
微量な物質を計量する場合
計量する物質の量が少ないほど、振動の影響を受けやすくなります。
微量な物質を扱う際には、より繊細な防振対策が求められます。
振動の多い環境で設置する場合
工場や研究所など、周囲に振動源が多い場所に計量装置を設置する場合は、防振対策が不可欠です。
外部からの振動を効果的に遮断することで、計測精度を維持できます。
03 防振対策の方法
防振台の使用
高精度な防振台を利用することで、外部からの振動を効果的に低減できます。
防振台は微細な振動も吸収し、計量装置の安全性を確保します。
防振ゴムの取り付け
計量装置の脚部に防振ゴムを取り付けることで振動を吸収し、装置全体の安定性を向上させます。
計量機器向けの防振ゴムは、継続的な振動や衝撃にも対応可能です。
設置場所の選定
振動源から離れた場所に計量装置を設置することで、自然に振動の影響を低減できます。
可能であれば、建物の中央部や振動の少ない場所を選定することが望ましいです。
防振壁の設置
計量装置の周囲に防振壁を設置することで、振動の伝播を効果的に遮断します。
これにより、外部からの振動が直接装置に影響を与えることを防ぎます。
04 推奨製品・技術
アルファ株式会社では、装置の安定性と測定精度を確保するため、防振対策として特定の製品を推奨しています。
具体的には、天びんには防振ゲル、装置架台には防振ゴムを使用しています。
防振ゴム
工作機械等の振動を吸収可能な、底面ゴム付きの軽荷重タイプのアジャスタパッドです。
防振ゲル
めねじ取付用金具を採用し、効率的に取り付け可能な防振ゲルです。
ゲルは、ゴムでは難しい低周波数域から高周波数域の防振に最適です。
05 結論
計量装置を導入する際は、設置環境や計量精度の要求に応じた適切な防振対策を考慮することをお勧めします。
防振台や防振ゴムの活用、設置場所の最適化など、複数の防振方法を組み合わせることで、振動の影響を効果的に抑制し、正確な計量結果を維持することが可能となります。
防振対策を適切に行うことで、計量装置の性能を最大限に引き出し、信頼性の高い測定を実現しましょう。
