高精度自動配合計量装置
~少量多品種の扱いに最適~
AIを使用した素材開発事業に貢献
◆研究・開発分野における製品開発の最新トレンド過程「AIによる素材(化合物)データの予測→素材準備→収集と分析」での「素材準備」段階作業を躍進させます。
◆製品開発から発表までのスピード」を加速させます。
◆多様なシステムにも対応可能な装置を使用することで、柔軟にシステムへの対応ができ、最良な利便性を提供します。
素材(化合物)準備を最速化
従来の素材合成作業である計量(供給)と配合に関わる課題が解決できます。
~アルファ製品の使用で期待できる効果~
◆計量(供給)と配合の作業時間の短縮
◆作業者の人件費削減と作業負担の軽減
◆昼夜を問わない作業時間の確保
◆素材準備中にその前後過程ができる
AIからのデータを容易に置換、取り込み
データの収集と解析をするAIシステムと素材準備をする装置とのデータのやり取りが容易にできます。
アルファ独自製作の専用変換ソフトを使用することで、いずれのAIシステムとも連携が可能。
アルファ製品のご使用なら、製品導入時もシステム導入にかかる時間が最小限になります。
国内外の他社企業に差をつけるためには必須
アルファは少量多品種の高精度計量に強い
計量重量に左右されない精度±1mgを確保
計量重量が何百グラム以上と大きな場合でも、
数グラムと小さな場合でも、±1mg(0.001g)のような非常に細かい精度で計量可能。
粉の性状に合わせてカスタマイズ化されたアルファの供給機を使用することで、
安定した高精度の計量作業が可能になります。
性質が全く異なる粉末も一度に扱いが可能
さらさらした粉、しっとりした粉、空中に舞い上がるようなフワフワした粉など、全く特徴が違う粉でも計量し、配合することが可能。
計量しやすい粉としにくい粉の両方を同時に扱えます。
計量重量・精度幅が大きな複数の計量作業が装置一台で可能
ある粉は重量値100g±3g、ある粉は重量値5g±1mgなど、計量重量の値に開きが大きい場合や、精度値が極端に違う場合でも「パウロ装置1台」で問題なく計量と配合が可能。
製品概要
◆装置全体(製品)が行う作業◆
最大12種類の粉末を順に自動計量
+
供給機までの自動搬送による配合
+
容器設置・取り出し位置までの自動搬送
◆人が行う作業◆
配合計量作業内容の入力・設定
+
空容器設置と充填容器取出し
製品特長
粉末の特性を考慮した設計
舞いやすい粉、付着性の高いなど、正確な計量をするのに難しい粉末があります。
これらが含まれている場合も、対策をしっかりと施した設計より難なく計量できます。
粉末種類の自動確認・登録
最大使用可能な供給機12台のうち、どの供給にどの粉末が設置されているかを自動で装置が把握します。
12台分の供給機番号と粉末の種類の
紐づけ間違いを防ぎます。
複雑な配合データを一括で管理
粉末の種類と計量値、配合する粉末の種類の指定など、計量作業内容を一括で管理できます。
一度に複数の容器が設置可能な設計
ターンテーブルを使用することで、最大6つの容器を一度に設置できます。
全ての容器への計量と配合が終了するまでの時間を使用して別の作業をすることができるため、作業効率が向上します。
容器の粉末投入口を汚さない設計
計量作業時に稼働するロボットのZ軸を上下にコントロールすることで、容器の粉末投入口の内側までノズルを入れることができます。
この動きを使用することで、天びんの天面から高さのある容器への計量や、計量中に粉末投入口に粉末をつけたくない場合の計量が容易になります。
製品構成
装置寸法:W2700xD1200xH2300mm(突起物を除く)
Ⓐ制御作業箇所
主にタッチパネルと制御盤で装置全体に指令を出して動かします。
タッチパネルで動きの設定や作業の記録などをし、パソコンやその他のデバイスにデータを転送できます。
専用ソフトを使用することで、装置とパソコンを常時接続し、最新データの結果によって作業内容を即座に変更することも可能です。
Ⓑ容器設置・取出し箇所(ターンテーブル)
作業者が扉の開閉後、容器をターンテーブル上に設置したり、そこから取り出したりします。
Ⓒ配合計量作業箇所
天びんが最大12台の計量機(供給機)を回りながら計量を繰り返し、配合作業まで完了させます。
製品動作説明(上記動画中の動きの説明)
❶
設置された空容器の搬送
作業者が空容器をターンテーブル上に設置し、作業開始ボタンを押します。
ターンテーブルが回転し、空容器を天びん上まで移動させます。
天びん下の搬送ロボットが稼働し、天びんを各供給機の下まで移動させます。
❷
計量機による計量作業
容器が適切な位置まで搬送されると、粉受けが移動(開く動き)し、計量が開始されます。
天びんは指定された供給機の正面までくると一旦停止し、粉受けの移動完了後に供給機の真下まで動きます。
計量が完了すると、再び天びんは供給機の真下から移動し、粉受けが元の位置に移動(閉じる動き)をします。
❸
搬送ロボットによる
計量機までの容器移動作業
指定された供給機で計量を終えるごとに、次の供給機の下まで容器を移送します。
❹
❷と❸の作業の繰り返し
ソフトで登録・管理された順に供給機1~12までを行き来し、計量作業を繰り返します。
必要な粉の計量を終えた段階で配合も完了しています。
❺
配合計量が完了された充填容器の搬送
必要な粉末の種類を全て計量し終わり、配合が完了した状態の容器をターンテーブル上まで移動させます。
ターンテーブルが回転し、次の空容器が天びん上に乗せられ、充填容器は取出し待ち状態になります。
❻
充填容器の蓄積
取出し箇所に充填容器が揃ったら、作業者が容器を取り出し、次の空容器を設置して再度同じ内容、又は別の内容の配合計量を開始することができます。
計量中の動作
装置の全作業のうち、計量作業部分のみをピックアップしてご紹介致します。
アルファ独自の卓識ある提案(設備・機能紹介)
天びん周辺部
集塵口
容器の粉末投入口付近には、計量中に発生する粉の舞い上がりを
吸い込んで処理するための開口穴(集塵口)があります。
予め計算された適切な形状と設置箇所に集塵口を設けることで、計量をスムーズにします。
集塵切り替えロボット
計量中に舞い上がった粉を吸い込むための自動切り替えスイッチが設置されています。
装置が自動でスイッチを切り替えて、吸い込むタイミングと停止するタイミングを管理し、効率的に集塵できるようになっています。
専用容器台
アルファでは、計量に使用する容器の形状や大きさに合わせた専用の容器台が製作可能です。
天びん上に直接のせることが難しい容器を、専用の容器台にのせてから天びん上にのせます。
この装置では自立しない容器を使用しているため、上記写真のような容器の底面と上部を支えるような形状の容器台を用意しました。
容器有無センサ
容器の設置・取出し箇所にセンサが設置されています。
装置が容器が適切に置かれている状態を確認してから、
作業を開始します。
ヒューマンエラーによる不具合の発生を防ぎます。
静電気除去器(除電器)
静電気が発生すると、粉末が容器などに付着しやすくなるなど、正確な計量がしにくくなります。
そのため、静電気除去器(除電器)を装置内に組み込んでいます。
計量中、供給機から排出された粉が容器に収納されるまでの間と、容器内に収納されている間の除電を行います。
天びん
使用する天びんによって、計量作業の進み具合や生産される計量合格品の安定率が大きく変わります。
今回の製品は使用する容器が比較的大きいことなどから、ザルトリウス社の天びんを採用しました。
計量機(供給機)周辺部
供給機確認RFID
RFIDの技術を使用して、供給機番号とそこに入っている粉末の種類と計量情報を紐づけ管理できます。
供給機を架台に設置するだけで、指定された粉末が適切な番号の供給機に入っているかの確認と、その供給機で計量したい内容(計量重量値や精度値など)が自動的に装置に認識されます。
情報の書き換え・読み書きが容易であることや、
粉末による汚れが問題になりにくい技術を採用しました。
集塵ホース(粉末投入用)
軽くてふわふわした粉は、供給機に粉末を投入する際に舞い上がります。
舞い上がった粉が装置内部に散乱し、計量作業に支障をきたすことがあります。
そのため、集塵ホースで舞い上がった余分な粉を吸い込んで、
散乱することを防ぎます。
アルファは最も効果的に機能するようにホースの長さ・重さ、口径の大きさ、取り付け位置、可動域などを計算して設計・設置します。
粉受け
排出ノズルに付着した粉末が落ちることがあります。
そのときの落下粉末を受ける役割をするのが粉受けです。
アルファではテストを繰り返し、粉受けの最適な形状や開閉方法などを選定します。
シャッター
シャッターは供給機の排出口に付属された部品です。
排出口を広げたり、狭めたりすることで
粉末の排出量をコントロールします。
アルファはこのシャッター機構の活用で、さらさら・しっとり・ふわふわなど、あらゆる種類の粉末の
正確な計量を実現します。
移送部(ターンテーブル)
作業状況確認LEDライト
計量結果合格・不合格が一目でわかる機能がつけられています。
ターンテーブル上に設置されたLEDライトの色で確認できます。
複数の容器を設置した場合でも、次にどの容器が計量作業に入るのかや、有効な空容器と無効な空容器の区別も明確になります。
ライト色 | 点灯パターン | 容器状態 |
黄 | 点灯 | 有効な未配合容器 |
白 | 点灯 | 無効な未配合容器 |
青 | 点灯 | 配合中、又は次配合予定容器 |
緑 | 点灯 | 配合正常完了 |
赤 | 点灯 | 配合異常完了 |
赤 | 点滅 | 途中異常終了 |
無 | 消灯 | 容器なし |
RFIDリーダー・ライター
容器に付けられたRFIDタグの情報を読み取ったり、書き込んだりするためのRFIDリーダー・ライターが設置されています。
RFIDリーダー・ライターの前に空容器が置かれると、そのとき容器のタグに入っている情報が初期化(消去)されます。
配合計量が完了した容器が置かれた場合は、完了した作業内容(計量重量や精度など)をタグに書き込みます。
外装部
装置状態確認LEDライト
装置から離れている場合でも、装置が現在どのような作業を行っているのかをLEDライトによって知ることができます。
アルファはご使用される方のご希望に沿った
ライト色・表示状態の指定、色と状態の紐づけ設定ができます。
シグナルタワー
装置の稼働状態を表すためにシグナルタワーが設置されています。
タワーのランプ色によって装置が正常に運転しているか、
停止しているのかが一目で分かります。
ご使用者の使い勝手のよい位置に取り付け可能です。
3枚扉と扉センサ
装置正面に6台、背面に6台の供給機を設置するのに使い勝手のよい扉の構造になっています。
各扉にはセンサが付いているため、開放したまま(正確な計量をしにくい状態)での作業開始を防ぐことができます。
また、中の装置に触れられる危険な状態を防ぎます。
アルファは便宜性が高く、安全性にも考慮した設計ができます。
制御部
パウロブレンドマネージャーEX
(専用管理PCソフト)
アルファでは粉末の種類とその計量重量値や精度値などの情報・データの登録と管理が簡単にできるソフトがご提供できます。
ソフトも数種類あるため、現在データ管理にご使用のファイル形式に合わせてご用意可能です。
通常、計量に関するデータの管理はCSV形式のファイルで行われています。
そのため、エクセルなど別の形式でデータを管理している場合、
CSVファイルを新たに作成しなくてはなりません。
アルファの専用管理PCソフトを使えばその手間が省けます。
アルファの専用管理PCソフトを使えばその手間が省けます。
また、ご使用者の計量内容データ管理ソフトとアルファ装置を常時接続させることで装置稼働中の次作業内容を随時変更・修正することが可能です。
現在実行中の作業内容の結果を受けて、次の作業内容を即時に変えられる便利な機能です。
モニタ画面
(装置別オリジナル仕様)
アルファはご使用者のご希望に合わせたタッチパネル画面の作成ができます。
特に作業中に確認するモニタ画面には、
ご使用者の最も知りたい情報を分かりやすくのせています。
装置のどんな情報をどのように表示するのかや、
ボタンの配置・名称などをご使用者に合わせて考えます。
装置の管理者と作業者など、ご使用者によって操作可能な画面やボタンなどの制限を加えることもできます。
仕様一覧
計量装置
装置種類 | ゼロバランサー底面型250cc |
供給機種類 | アルファフィーダー底面型ゼロバランサー用250cc+かさ上げホッパー0.8L |
供給機用オプション部品 | 特注排出ノズル |
特注排出ノズルブラケット | |
投入シュート | |
投入シュート用蓋 | |
振動機 | |
専用容器台 | |
自動開閉粉うけ | |
RFIDタグ | |
RFIDリーダー・ライター | |
シャッターユニットあり | 前後スライド用/ステッピングモータ駆動 |
天びん | ザルトリウス社製、目量1mg/最大ひょう量1200g |
架台 | 特注型 |
静電気除去器(除電器) | 広域・無風除電デスクトップ型 |
パウロ装置
装置種類 | 配合計量型(パウロブレンド) |
移送ロボット(配合ロボット移送機) | 直行3軸ロボット(X軸:ストローク 1195mm、Y軸:ストローク 238mm、Z軸:ストローク 70mm) |
移送ロボット | ターンテーブル(1軸回転式)外径Φ460mm |
搬送ロボット(容器搬送用) | 直交3軸ロボット |
制御装置部切り替えロボット | 直行ロボット(X軸:ストローク 280mm、Z軸:ストローク 10mm、切替接点:12台分) |
制御盤 | 自立型 W700xD600xH1600mm(突起物を除く) |
タッチパネル | カラー10インチ、アーム付き(weintek社製) |
タッチパネルBOX | カラー指定あり |
付属部品(装置) | 集塵機(集塵機軸:回転角 70°) |
オプション部品 | 引き戸センサ |
RFIDタグ | |
RFIDリーダー・ライター | |
オプションソフト | パウロブレンドマネージャーEX(配合レシピ作成用ソフト) |