高精度の連続供給
得意な作業内容
粉を脈動なく安定して供給する
粉を分散して供給する
毎分数mgの微少量な粉を供給する
粉を霧状にして散布する
ミリゼロ供給仕様の特長と使用メリット
粉に圧力を加えない
脈動のない安定した供給により、偏析がなくなり、品質が向上します。
粉を霧状にして散布する
mg、μgの高精度の連続供給が自動化可能なため、不良品減少でコストを削減できます。
使い方が簡単
どなたでもストレスなく操作ができることで、精神的負担も軽減できます。
毎分2.5gを10分間安定供給した例です。 2.5g±10%(250mg)以内を目標にして供給しています。
高精度定量供給例
テスト1
杉チップの木粉を100mg /min の定量の連続供給を目標にして供給したグラフです。
テスト2
APPIE標準粉体(石松子)を10mg/min±15% (0.16mg/sec±15% ) の一定量の連続供給を目標に供給しています。
最大±15%・2分目以降±10%で定量の連続供給しています。(10分間)
テスト3
最大±15%・2分目以降±10%で定量の連続供給しています。(60分間)
様々な粉に対応
供給可能な粉体例
○セラミック粉末:ホワイトアルミナ・酸化ジルコニウム
○JIS試験粉体:JIS 1種・2種・3種・4種・5種・8種・10種・12種・16種
○金属粉末:鉄粉・磁性粉・亜鉛・酸化チタン・モリブデン・貴金属
○混合粉末:砥石混合粉末・カーボン短繊維粉末・顔料・樹脂粉末
○木粉末:針葉樹粉砕品・広葉樹粉砕品
○危険物:火薬・劇薬化合物(※ご相談)
○試薬:マンニトール・結晶乳糖・ステアリン酸マグネシウム・シリカ系試薬
○その他:樹脂粉末(ポリマー)・化粧品(ファンデーション)・触媒・ペレット造粒物
※上記以外の粉体も可能な場合がございます。
対応可能な理由
スクリューフィーダーを使用したミリフィーダー供給仕様(供給装置)や、振動フィーダー(供給装置の一種)では、粉に合わせた供給ができないため、凝集性の高い粉や、付着性のある粉は、安定した供給ができませんでした。
そこで、ダストディパーチャーの機構を使用して、粉体に圧力をかけることなく、粉末粒子をつぶさない供給をすることで、細かい供給精度を出せるようにしたのがミリゼロ供給仕様です。
ミリゼロ(ダストディパーチャー)の供給原理
❶粉体の特性であるブリッジ性を利用して、供給(排出)部にブリッジによる閉塞を起こさせます。
❷ブリッジを突き崩し、供給(排出)部から落下させ、排出します。
従来の装置では、供給(排出)口にシャッターやバルブ等を設けて粉末の出口を開閉する機構でした。そのため、どうしても粉の噛み込みによるトラブルや摩耗による粉漏れ、金属コンタミが発生し、安定した供給が難しい状態でした。
一方で、ミリゼロやダストディパーチャーは、基本的な粉体の性状(嵩比重・粒子径・安息角・凝集性・流動性)を利用して、粉体に余分な力を与えずに供給することができるため、粉体を押し固めないので、常に安定した一凝集体(顆粒などは1粒状態)のまま供給できます。そのため、一凝集体の密度が変化しないので安定重量での供給が可能になりました。
供給(排出)部詳細説明
原料に負荷を与えずに供給ができるため、脈動が小さく、精密な供給ができます。
粉体供給、容器への充填や粉体散布、ガス雰囲気中での粉体供給など、お客様のニーズに合わせて様々な用途で使用できます。
微量定量連続供給(20mg/min・0.3mg/s)
均一な供給からうっすらと目に見える程度の微少量の供給まで幅広く対応します。
脈動を防止したシャワーリングでの供給
エアーをパージして霧状にしたエアロゾル供給
見えるか見えないか程度の細い糸のような微少量の供給
1分間に数ミリグラムといった微少量供給
操作方法
目標供給量の設定
供給したい量と供給速度を入力します。
入力をしたら「スタート」ボタンを押します。
粉末を供給
供給速度に対して実際に出た粉末の量を補正しながら精度よく供給します。
目標供給量に到達すると自動で供給を終了します。
※マニュアルタイプは検量線のため、供給時間で供給を終了します。
供給終了
供給をした数値が記録されます。
脈動が非常に少ないため通常では30%程度振れる粉末の供給を精度よく安定してだすことが可能です。
毎分2.5gを10分間安定供給した例です。 2.5g±10%(250mg)以内を目標にして供給しています。
供給パターン比較
ミリフィーダー(コイルフィーダー)
大量の粉を供給するのに向いています。
回転数が同じであっても粉の脈動で供給量が大小にぶれます。
供給精度よりも量を稼ぐ場合に向いています。
ダストディパーチャー
少量の粉を定量的に出すのに向いています。
回転数が同じ場合の脈動が少なく精度を出すことができます。
粉の供給を精度良く安定して出したい場合に向いています。