粉体の計量や供給の作業中に発生する現象の一つをご紹介します。
ラットホール現象(ラットホールげんしょう)
流動性の悪い粉末の場合、シュートの内壁に粉末が付着してしまうことがあります。
また、粉末の圧力によって、シュートの内壁に粉末が押し付けられます。
これらにより、排出口の真上(シュートの真ん中)だけ粉末が排出され、穴が開いてしまう現象が起こります。
これがラットホール現象です。
凝集性・付着性の強い粉末であると、シュート内壁に付着した粉末が崩れず、粉末の排出が止まってしまうこともあります。
そのため、最適な計量を継続して行うためにはラットホール現象を防ぐ対策が必要です。
ラットホール現象が発生する様子
- 流動性の悪い粉末の計量テストをしています。
- 計量開始後、シュート部に穴が開く様子が分かります。
アルファでは、ブリッジブレーカーという部品をホッパー内(粉末貯槽部)に取り付けることで、ラットホール現象による計量への悪影響を防ぐ対策を施します。
ラットホール現象は特に流れにくい粉の計量時に発生します。そのため、流れやすい粉の作業用装置には使用しません。
※ブリッジブレーカーの種類は複数あります